前回の記事がっちりマンデー詐欺事件 の続きです。
前回は、同一方向へタクシー相乗りの場合でした。今回は、全く同一方向ではない場合を考えます。新宿発で、A さんが高円寺まで、B さんが高井戸まで、それぞれ行くばあいです。新宿高円寺のタクシー代は2000円、新宿高井戸のタクシー代は3000円とします。(実際のタクシー料金はもう少し高そうですけど、単純化のため1000円単位にします。) A さんと B さんが相乗りすると、新宿ー高円寺ー高井戸と行くので、タクシー代は 4000 円とします。このときはどう割り勘すれば良いでしょう?
今回は、高円寺時点での料金を二人で割るのは良くないですね。A さんは 1000 円ですが、B さんは 3000 円なので、B さんにとってメリットがありません。別の方法を考える必要があります。
二人が別々に乗車すれば、2000 + 3000 = 5000 円かかるけど、相乗りすることで 4000 円と、1000 円節約できたので、浮いた分をどう分配するか? という問題になります。
- 金額を同じにする(AB 共に 500 円得)
- 割引率を同じにする(共に二割引、A は 400 円、B は 600 円得)
のどちらかが良いでしょう。
※実際の金額は最終目的地まで行かないと分からないので、途中下車する人が払う金額は概算で計算するか、後で精算することになります。運用面では手間がかかりそうです。
WordCamp Kyoto 2 日目でタクシー割り勘問題が発生しました。
3次会から宿舎の移動ではタクシー3台を使って移動し、そのうち1台は5人中3人が途中で降りるという移動でした。出発地は西大路五条、途中下車は七条堀川下ル、最終目的地は九条河原町でした。
途中下車地点はほぼ中間だろうと思ったので、そこまでの910円を3人に負担してもらうべく、それぞれ300円支払ってもらいました。最終地点では1470円となったので、2人で残り560円を按分しました。乗車した5人がほぼ等しい金額を払っているので、さほど不公平ではないと思います。
もし、乗車した距離に比例させるならば、途中で降りた3人は240円ずつとし、残り2人は380円ずつ負担するのが妥当でしょう。最終地点まで1500円くらいと予想していたので、
3x + 2x * 1500/910 = 1500
の方程式を解けば 240 円というのは出せなくはないですが、さすがにこういう計算式は出てきませんでした。
中間地点での910円を5で割った場合 (160円ずつ負担) は明らかに先で降りた人が得をするので問題だと思います。
タクトモで採用しているのは、「途中点での料金をその時点の人数で等しく分割」ですね。(算数の問題として)この方法が最も公平か?というと確かに疑問ですが、現実的な案だと思います。
* 最終料金が分からなくても計算できる。
* 一人で乗車したときより高くなることはない。
* 長距離の人が、短距離の人より必ず高い料金を払う。
* 最後の人が割高になるが、最後の人は自宅の前まで行ける。(途中の人は自宅近くの大通りで下車)
もちろん、乗客全員が同一方向、という条件付きですが。