SDL TRADOS 新製品紹介セミナーに参加しました。(大阪国際会議場、10月28日開催)
TRADOS とは翻訳支援ソフトで、過去の翻訳事例や用語をストックしておき、新規翻訳時に用語集のデータを表示したり、類似度の高い訳例を表示したりしてくれます。IT 系等で似た言い回しが多い場合には必須です。そうでなくても、用語統一をしやすい等のメリットが大きいです。長い文章を翻訳する場合には、あると無いとでは効率が大きく違うでしょう。
今回のセミナーは、新製品の紹介でした。
Trados Studio 2009 は、旧来の Trados と SDLX を統合したようなソフトウェアです。新機能としては、コンテキストマッチ(翻訳対象文だけでなく、前後の文も比較して、似ている文を探してくる)が便利そうです。短い語(例えば add は、足す、追加、追加する、等が考えられる)の場合に役立ちそうです。
Multiterm は、用語管理ソフトです。テキスト情報だけでなく、画像、動画、さらにはウェブ情報等を用語の説明として追加できるようです。もちろん、Trados との連携機能も用意されています。
SDL Passolo という、ソフトウェアローカライゼーションツールは、今回始めて知りましたが、面白そうです。プログラムを仮想的に動作させながら、グラフィカルユーザーインターフェイス (GUI) をローカライズをしていくことができます。原文と訳文の文字の差により、ボタン等の配置が乱れた場合に修正することもできるようです。Windows の GUI ならほぼ対応しているようです。
Passolo は非常に面白い、と思った反面、WordPress では、(用語統一や進捗管理はともかく)翻訳作業自体はテキストファイルの編集でできるようになっているのは、優れた設計だと思いました。