経営再建問題が報道されている日本航空(JAL)が、神戸空港から撤退するらしいです。
日本航空は、元々は国営でしたが、民営化されました。民営化されたのだから、公的資金投入はおかしい、という意見が出てくるのは当然でしょう。一方で、日本航空は赤字路線でも維持してきました。採算が取れる空港だけ就航すれば日本航空の経営は良くなるでしょうが、路線の無い自治体は困るでしょう。
赤字路線を維持するために、毎年公的資金投入というのは無理でしょうから、赤字路線は縮小や廃止となるのも仕方無いでしょう。神戸空港も赤字なら撤退でも仕方ありません。しかし、搭乗率が悪いわけではありません(http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002457913.shtml)。にもかかわらず、他の地方空港の路線を維持し、神戸空港から撤退となると、疑問視せざるを得ません。
おそらく、神戸羽田便が競争の激しい路線であることが理由なのでしょうね。スカイマークとの競争だけでなく、新幹線新神戸駅との競争もあります。価格競争が激しければ、搭乗率が多くても利益が出しにくい、よって撤退、ということなのかもしれません。