WordBench 関西セミナー&忘年会を開催しました。GPL ライセンス、WordPress2.9 の紹介の二本立てです。
GPL ライセンスについて
利用者がソースを入手できることを保証すること。使用方法や再配布の自由を認めること。GPL ライセンスのプログラムと結合するものは GPL ライセンスとすること。等が条件です。
プラグインやテーマのPHP部分は、GPL ライセンスとなります。一方、テーマの画像やスタイルシートは、GPL ライセンスを適用する必要はありません(WordPress 公式ディレクトリでは、画像やスタイルシートも GPL ライセンスのテーマが配布されています)。
ビジネスモデルとしては、サポート契約や個別カスタマイズを有償とする、という方式が良さそうです。再配布されてしまう可能性があるので、ある程度の数が売れたらペイできるようにしておくことも重要でしょう。WP はユーザー数が多いので、ある程度の割合が再配布により入手するとしても、絶対数が多いので良い、という考え方も有りかもしれません(フリーミアム的な発想?)。
なお、少し話が出たhttp://wpplugins.com/は、「配布プラグインは GPL でなければならない」と定めています。
WP 2.9について
画像を回転させたり、切り取ったりする機能がつきました。色合いの微調整等、本格的な編集はphotoshop等ですべきでしょうけど。ケータイで撮ってブログに投稿するときには、画像の向きを変えられるだけでかなり使い勝手が向上するでしょう。
ヘッダーの link rel も改良されています。rel=next, rel=prev, rel=canonical が標準対応になります。サイトナビゲーションがデフォルトになると、ブラウザで次の記事を読むのが楽になります。重複コンテンツがある場合、rel=canonical でメインの URL を検索エンジンに教えることができます。
ごみ箱機能は、Windows 等の OS のゴミ箱と一緒ですね。削除した記事等は、一定期間(デフォルトは 30 日)ゴミ箱に残り、その後削除されます。
画像編集機能やゴミ箱機能は、wordpress.com では既に実装されています。wordpress.com は自分でプラグインを入れることはできないのですが、新機能が早く利用できることもあるので、新しいものが好きな人は、使っておくと良いかもしれません。