約800ページと、非常にボリュームのある一冊です。文法の基本的な解説から、ウェブサイト作成でよく使うであろう技術の解説まで、ぎっしりと濃縮されています。

一番評価したいのは、テストに関する章があることですね。実務ではテストの無いコードは、特にメンテナンスで困るわけですが、これまでの PHP 解説本でユニットテストを取り上げているものはほとんど無いように思います。いきなりテスト駆動やビヘイビア駆動が出てくるので、本書でテストを学ぼうとすると難しいかもしれませんが。

ソーシャルメディアの API を解説しているのも良いと思います。複数のソフトウェアを連携させると、ウェブで表現できることが非常に多彩になります。

2011年9月の出版ですが、PHP5.3 に関する情報はあまりありません。無名関数に少し触れているくらいですね。名前空間、DateTime クラス等の説明があれば尚良かったと思います。

内容は充実しているのですが、(紙数の都合もあるのでしょうけど)読みにくかったのがイマイチですね。

• サンプルコードがページをまたがっていることがしばしばあり、見づらくなっています。コードはダウンロードできるのですが、紙面でも見やすいほうが良かったと思います。
• tips が通し番号なので、分かりにくいです。もし、1-6, 2-15 といった番号付けなら、どの章のトピックかすぐ分かるでしょう。また索引の番号がページか？トピック番号か？で悩まなくて良くなります。

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著者大家正登(著) 茂木健一(著) 鮫島康浩(著)出版社秀和システム発行年月2011年09月ISBN9784798030937ページ数822P978479803
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