WordPress のデメリットについて考えてみます。オープンソース全般については、オープンソースのメリットデメリットを参照してください。
デメリット
- 最新バージョンのみメンテナンスされる
メジャーリリース時期は、ver3.4が2012年6月、ver3.3が2011年12月です。ver3.4がリリースされると、ver3.3系はメンテナンス終了となります。つまり、ver3.3系は、リリースから半年で、メンテナンスされなくなっています。バージョンアップの作業自体は簡単だとはいえ、常に最新版にする、というのは結構大変でしょう。古いバージョンを使うとしたらセキュリティパッチ当てが必要ですが、一つ前のバージョンですら、セキュリティパッチは(少なくとも公式には)リリースされていません。
- 名前空間がない
プラグインを複数入れると、クラス・関数・ショートコード等の名前がバッティングする危険があります。機能が似ているプラグインを導入すると、この問題が起きやすくなります。(プラグインとテーマ、プラグインと自作関数、の間でのバッティングも起こる可能性があります。) WordPress は、ver3.4 時点では、まだ PHP5.2 系でも動くように作られています。導入されるとしてもかなり先でしょう。
この 2 つはかなりマイナスですね。なお、案件によっては、動的生成、ユーザー管理が単純、URL ルール、といった部分も注意したほうが良いでしょうし、ベースの CMS を WordPress にするかどうか?も含めて検討したほうがいいでしょう。