WordPress にはプラグインがたくさんあります。しかし、WordPress がアップデートされたとき、新しいバージョンの WP にプラグインがすぐ追従するとは限りません。Contact Form 7 add confirm や、MW WP Form 等で、そういう状況になったことがあるらしいです。
では、プラグインが追従しなかった場合、どういう対応があり得るでしょうか。
- プラグイン使用を止める
- 代替プラグインを使う
- プラグインを書き換える
- プラグインを自作する
- 古いバージョンの WordPress を使う
- WordPress 以外を使う
等が考えられます。
プラグイン使用を止める
プラグインの担っていた機能は我慢することになります。安全な運用という観点では、確実な対処方法と言えるでしょう。もし、プラグインがバージョンアップしたら、再び有効化すれば良いでしょう。今後も使わないのであれば、(停止ではなく)削除したほうが良いでしょう。
ただし、どうしても必要な機能だった場合は、他の方法を検討しなければなりません。
代替プラグインを使う
機能の類似したプラグインを探してきて使う、という方法です。丁度合ったものが見つかれば良いですが、そうとは限りません。
注意点としては、機能的には別プラグインを導入して対応できる場合でも、元のプラグインで作成したデータや設定の移行が大変なことがある、があげられます。
プラグインを書き換えてメンテナンスする
プラグインは GPL 互換なライセンスで配布される(*)ので、ソースコードを調査して自分でカスタマイズすることができます。プラグインがブラックボックス化しないため、プラグイン開発を別の人が引き継ぐことができます。実際に引き継ぎされたケースもあります。
また、自分で直す他、詳しい人に依頼して更新してもらうこともできます。サイト構築をウェブ制作会社にお願いしている場合は、その業者にプラグインの更新を依頼する、というのが最も有力でしょう。標準の保守料金内なのか、別料金が発生するのかは業者との保守契約次第ですが。
この方法ならプラグインの使用には問題ありませんが、プラグインのメンテナンスコスト(自分の時間OR業者への委託料)がかかります。『開発継続性』を重視してWordPressを選定しているのであればOKですが、『費用を抑えられそう』という理由でWordPressを選定している場合は辛いかもしれません。プラグイン選定時点で、もし更新が止まったらどれくらいのコストになるのかは確認しておいたほうが良いかもしれませんね。
(*)wordpress.orgで配布されているプラグインでは保証されています。
プラグインを自作する
自分(社内)でプラグインを作成する方法や、ホームページ制作会社に作成してもらう、という方法もあります。技術力があれば有力な選択肢です。
ただし、移行するのであれば、制作コストだけでなく、(代替プラグインを使う場合と同じで)移行コストも検証する必要があります。
古いバージョンの WordPress を使う
WordPress をバージョンアップしないで、WP にセキュリティパッチを適用して対応する、という方法です。理論上は可能ですが、プラグインを書き換えるよりも手間がかかると予想されます。
WordPress 以外を使う
WordPress よりも高機能な CMS も多く有り、WordPressだとプラグインで追加する機能を CMS 標準機能で用意していることもあります。そういった CMS を使うという選択肢もあります。ただし既存のサイトを移行する場合は、データの移行に手間がかかることが多いです。
プラグインのユーザーとして
さて、「プラグインが追従しない」問題に戻って考えましょう。なぜ、「プラグインが追従しない」となるのかというと、プラグイン開発が停滞しているからです。ユーザーとしては、開発停滞は避けたいですね。では、どう行動するのが好ましいでしょうか。開発者に開発を続けてもらうようにすればいいわけです。
金銭的に支援する方法としては、
寄付する、
有償アドオンを購入する、
開発者の書籍を購入する、
等があります。
金銭以外にも様々な方法があります。
別の言語に訳したものを共有する、
WordPress の新バージョンで動作確認してフィードバックする、
ブログでプラグインの使い方を紹介する、
等があります。WordPress の更新にプラグインが追従しないと困るのであれば、開発者を支援するようにしましょう。