WordCamp Kansai 2014に参加しました。今回は、スタッフでもない、セッション登壇もない、と純粋に参加者として参加しました。
2009年以来、5年ぶりにMatt Mullenwegが帰ってきた
2009年に、Matt Mullenwegが大阪に来たとき、40人ぐらいの参加者でした。今回のセッションでも、その当時のお話が少し出てきました。人数こそ少なかったですが、その当時に参加していた方とは今でも付き合いがあります。また、このイベントを行ったことで、WordBench神戸/大阪/京都が本格的に動き出したので、その点でも意義は大きかったと思います。
WordPressの歩み
今回のセッションは、WordPressの歩みというかMattの歩みが主な内容でした。元はb2cafelogというツールだったのですが、b2cafelogの開発者が辞めてしまったので、b2cafelogを引き継いで新しくプロジェクトを始めた、という話がありました。名称こそb2cafelogからWordPressへ変わりましたが、ソフトウェアのソースコードは引き継がれました。このように、元の開発者がやめてしまっても続けられるのは、オープンソースならではですね。現在は、WordPress FoundationがWordPress商標を管理しています。
GPLとクラウドサービス
WordPressはGPLライセンスを採用しています。「派生物を同じライセンスとする」というルールがあります。このルールのおかげで、開発の成果が共有され、ここまで発展してきました。
しかしながら、GPLライセンスはクラウドサービスで使用する場合については言及がありません。一方でクラウドサービスも視野に入れたライセンスとしては、AGPLやOSLがあります。そこで質疑応答ではMattに質問しました。
Mattも、GPLライセンスだとクラウドサービスの場合にユーザーの自由が損なわれる危険性は認識していました。GPLは完全ではありません。しかしAGPLにも、イマイチな部分があり、ライセンス移行は現時点では考えていない、ということのようです。
WordPressボードゲーム
プライムストラテジーのブースで、WordPressボードゲームで遊んでみました。
WordPressにプラグインをインストールするとポイントが貰える、というゲームです。プラグイン名を知っていなくてもゲームに参加できます。(逆に言うと、ゲームに参加しても、プラグインをよりよく知る、という効果はほとんどなさそうです。)
多数のスタッフによる運営
WordCampは、開催地域のメンバーを中心に多くのスタッフにより運営されています。イベント運営を専任としているチームではありませんが、受付の準備、参加者の誘導等がしっかり行われていました。スタッフの皆さん、ありがとうございました。
次のWordCamp
WordCampは世界各地で開催されています。日本では次はいつ、どこで開催されるのでしょうか?
WordCamp開催予定を見ると、10月11日にWordCamp Tokyoが予定されています。(6月11日時点での情報です。もしかしたら、このページに未掲載で計画中のWordCampがあるかもしれません。)ここ2,3年は、東京と関西で開催されていますが、以前は福岡や名古屋でも開催されたことがありました。他地区でもWordCamp開催されるといいですね。
なお、2日目に開催されたコントリビュータデイについては、別途記事にしたいと思います。
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