電子教材作成ハンズオン体験会に参加しました。名古屋市千種区にあるコワーキングスペースタスクールでの開催です。
電子教材作成ソフトFinger Board
Finger Boardを開発している人たちが主催でした。日本語教育に関わっている人たちで、電子教材を自分たちで作れるようにしたい、というところからスタートしたらしいです。
iPadで問題が作成できるようになっています。
絵: 焚き火にあたっている人 -> [ ]
絵: クーラーが動作している部屋 -> [ ]
みたいなものをつくって、空欄に、あたたかい/すずしいを入れると、正解、というフィードバックが得られる、というものです。
学習モードと教師モードがあり、学習モードでは問題を解くことができます。教師モードでは、問題を作ることができます。あらかじめ用意されている絵からピックアップして、並べていくことができます。作り方としては、プレゼンテーションソフトでプレゼン資料の図を作っていく感じに近いと思います。
高評価だったが、課題もありそう
現場の教師が自分で教材を作る、ということを想定しているらしく、インタフェースの使いやすさはかなり頑張っている印象です。ITに詳しくない教師も当然いるでしょうから、この点はかなり良いと思います。実際、ハンズオンの参加者は、教師という立場の人が多かったようです。なので、かなり高い評価が得られたのではないかな、と思います。
一方で、問題の雛形を作っておき効率よく作成する、解答結果を集計して表示する、といった、ITならでは、の部分が物足りないかもしれません。ここをどこまでカバーするか?が問題でしょうね。「タブレットなどで簡単にチャレンジできることで、初学者に学習の入り口を提供する」という点ではかなり満足できるのですが、「ITを駆使した、効率よく教育や学習を行うための支援ツール」を期待されると現時点ではキツそうです。