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画像編集ライブラリ TimThumb 開発者が終了宣言

TimThumb 開発者が終了宣言しました。TimThumb は画像編集ライブラリで、GPL ver.2で公開されています。WordPressテーマで採用しているものもありました。2014年9月に、メイン開発者のブログBinary Moonで、今後サポートやメンテナンスを行わない、とアナウンスされました。

一部のWordPressテーマに同梱される

TimThumbは、WordPress本体には同梱されていません(古いバージョンは確認していませんが、少なくともWordPress4.0には同梱されていません)が、テーマやプラグインにTimThumbを同梱して配布することは可能です。なので、TimThumbを同梱しているテーマもいくつかありました。

2011年にTimThumb脆弱性報告

2011年にTimThumb脆弱性が報告されました。非常に危険な脆弱性だったため、大きなニュースになりました。この脆弱性は最新のTimThumbでは解消されています。

ただし、テーマやプラグインがアップデートされていない場合は脆弱性が残っている可能性があります。またテーマやプラグインがアップデートされていても、同梱しているTimThumbがアップデートされていない可能性があります。

開発者が終了宣言

開発者によると、「I’ve felt incredibly guilty about this for years now, and so my enthusiasm for TimThumb has dropped to nothing(脆弱性により迷惑をかけたことに責任を感じた、開発意欲を失った)」という記述があります。

ブログには、これまで開発を続けてきたことに感謝するコメントが寄せられています。

コードは残る

TimThumb は GPL ver.2で公開されているため、開発者が辞めても、コード自体は残ります。 https://code.google.com/p/timthumb/ に掲載されています。今後もTimThumbを使いたい場合は、GPL ver.2 に従って、自分でメンテナンスしたり、ウェブ制作会社にメンテナンスをお願いすることも可能です。

WordPress本体にもリサイズ機能がある

WordPress本体には、画像リサイズ機能があります。画像をアップロードすると、アイキャッチ画像用に150×150ピクセルの画像を作ってくれます。なので、個人的には「WordPressのテーマであれば、TimThumbを使い続けるよりWordPressの機能を使うようにしたほうが良い」と思います。

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Posted in php | Tagged テーマ, 脆弱性
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水野史土:月70万PVホームページ制作会社のレスキューワーク株式会社で、PHPソフトウェアのサポートを行っている。concrete5コミュニティリーダー、Novius OSコアコード貢献者でもある。 詳しくは管理者詳細参照。
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