改訂 FuelPHP入門(早川 聖司)の書評です。
はじめてのフレームワークとしてのFuelPHP 改訂版(鈴木 憲治)とほぼ同時期に出版された本です。
FuelPHP1.7系
FuelPHP2.0α が今年始めに公開されました。この本はFuelPHP1.7系をベースに解説されています。2015年2月時点では、どうしても2.0系が使いたい、というのでなければ、1.7系で学習したほうが、情報量などの点でも良さそうです。。最新の開発状況はhttp://fuelphp.com/roadmapから確認できます。
ほぼ全体をカバー
「はじめてのフレームワークとしてのFuelPHP 改訂版」は、フレームワーク初挑戦の人向けに、順に学習していく、という形式を取っています。このため説明が丁寧で分かりやすいです。フレームワークがはじめての方に丁度良いと思います。一方で、この書籍のサンプル(問い合わせフォーム)で扱わなかった部分については、解説がありません。AssetやPagination等、実案件ではよく使いそうな部分でも、省かれています。
一方、「改訂 FuelPHP入門」は、サンプル(ブログと問い合わせフォーム)を実際に動かす、という部分もありますが、それだけではありません。サンプルでは出てこなかった部分も、[Part11その他のクラス]で少し取り上げてあります。その分、一つずつの解説は「はじめてのフレームワークとしてのFuelPHP 改訂版」と比べるとあっさりした感じがあります。
補い合う関係に
この二冊の本、ほぼ同時期に発売されたので、比較されることも多いようです。「改訂 FuelPHP入門」だけでもFuelPHPを学ぶことが出来ますが、両方買うことで、相乗効果があるような気がします。
「はじめてのフレームワークとしてのFuelPHP 改訂版」で、実際にフレームワークを使ってサンプルアプリケーションを作成し、フレームワークの使い方を習得する
→ 「改訂 FuelPHP入門」で、細かい部分もキャッチアップする
といった使い方が良いのではないかな、と思います。