電子書籍の衝撃(佐々木俊尚)を読みました。2010年春の発刊です。
2010年春には、私は kindle を購入し、オライリー本等を読み始めたころです。ポピュラーハイライト(購入書籍にアンダーラインを引く)機能が面白いと思いました。アンダーライン引くだけでなく、書籍購入者のうち何人がアンダーラインを引いてる、という情報もあって、面白かったです。
本の流通、本を入手する環境の変化はすごく大きい、ということを改めて実感しました。紙の本は、書店で買うか、アマゾン等オンラインショップで買うか、いずれにせよ物理的な作業が発生します。一方電子書籍は、最初こそキンドル注文→発送という作業がありますが、キンドルが手元にあれば、購入して閲覧できます。消費者としては、欲しいものが簡単にすぐ入手でき、品切れも無い。本棚を用意するスペースも、本棚に並べて保管する手間も無い。紙をめくる、というエクスペリエンスこそ失われますが、電子書籍のメリットは大きいと思います。キンドルなら文字の見やすさは紙と比較して遜色ないですし。
本を作る側は、電子書籍で大きく影響を受けそうです。有名な作家が出版社を通さず、アマゾンと直接契約した、という事例が紹介されていました。また無名の作家でも、規程の手続きさえ行えば、アマゾンから電子出版できます。既存の出版社はとても大変でしょう。
ミュージシャンの例(まつきあゆむ)があがっていました。メジャーレーベルとは契約せず、自主制作し、音源ダウンロード等で販売しているそうです。またファンから寄付金(支援金)を募り、レコーディング機材等を購入しているそうです。何十万、何百万というCDセールスでなくても、固定ファンがいれば食べていける、というのはアーティストにとって幸せなことなのだろうな、と思いました。
大規模なマーケティングをするのか?それとも顧客と直接やりとりするか?後者を行う環境が整ってきている、ということが分かりました。本に限った話ではなく、ビジネス一般に広がるネタが得られた本でした。
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