WordPress は GPL ライセンスで配布されています。このため、派生物も GPL となることが保証されています。利用に制限が無いので、自分の好きなようにカスタマイズできます。一方で、テーマやプラグイン自体には動作保証が無い、という問題もあります。
ソフト自体ではなく、サポートを買う
テーマやプラグイン自体には動作保証が無いため、サポートは別途契約する、という形式になることが多いです。この形式だと、テーマ/プラグイン作者の収入となり、開発が維持され易いでしょう。(オープンソースなら、開発元が撤退しようが倒産しようが継続利用できるのですが、自分でメンテナンスするのは時間と手間がかかります。)
WordPress公式サイトには、商用サポート付きGPLテーマの一覧が掲載されています。テーマ自体を課金販売しているもののほか、テーマ自体は無料でサポート料金を月額あるいはスポットで支払う、という方式のものがあります。オープンソースのメリットを生かしつつ、有償サポートも受けられるテーマを探している方には良いのではないでしょうか。仕事でお客様のサイトを作る場合、このページに掲載されているテーマをベースにカスタマイズする、というのも選択として有力ですね。
残念なことに、2012年12月時点では、商用サポート付きGPLプラグインの一覧は無いです。(プラグイン作者で、有償サポートを行っている方もいますが、wordpress.orgにリストアップはされていません。)プラグインも同様な仕組みがあれば良いのにな、と思います。
[…] WordPress は、GPL(互恵ライセンス)で配布されています。このことがプラグイン開発にもたらす影響について書きます。コミュニティに参加している方は、互恵性のメリットを実感している方も多いと思います。(WordCamp Tokyo 2012 の発表Advanced Custom Fields プラグインにおける コラボレーション 水野 史土 も、互恵性をテーマにしました。)Advent Calendar から WordPress に興味をもった人もいるかもしれないので、GPL について、また GPL がプラグイン開発にもたらす影響について、解説したいと思います。(GPLには弱点とその対処については、商用サポート付きGPLテーマの一覧をごらんください。) […]