「公的機関Web担当者のためのアクセシビリティセミナー」参加しました。
公的機関のウェブ担当者向けのセミナーだったのですが、ウェブ制作者にとっても役立つ内容でした。
障害者差別解消法が制定され、2016年(平成28年)4月1日から施行されるらしいです。行政等は法定義務で、事業者は差別的な取り扱い禁止は義務、それ以外のものも合理的な配慮への努力が要請されています。
現時点では不確定要素も多いのですが、ウェブコンテンツも、合理的な配慮の対象となる可能性があるらしいです。同様の法律のある国では、ウェブコンテンツが対象となっていることが多いらしいです。なので、公的機関はもちろんですが、企業等のウェブサイトも、アクセシビリティ配慮が要求される可能性があると考えられます。
ウェブ制作者がアクセシビリティに配慮してサイトを構築するのは当然ですが、運用/更新担当者もアクセシビリティについて知っておく必要がありますね。画像には適切なaltを付ける、等。CMS を使えばaltが抜けていたらアラートを出す、というような注意喚起はできますが、適切なaltを付けるのは人ですし、その手間を理解してもらう必要がありますね。
JISの定義では「PDFファイルもウェブページ(URLを持つ)」、というのは知りませんでした。PDFを掲載する場合は注意しないといけないですね。
現時点でウェブアクセシビリティは万全だ、というサイトばかりではありません。むしろアクセシビリティ対応は後回しにされがちではないでしょうか。ただ本セミナーでは、「(万全なのが一番良いが)万全ではなくても、少しずつでも良いから、アクセシビリティに配慮していこう」という、現実的な行動指針が示されていたので良かったと思います。