concrete5公式活用ガイドブック出版記念セミナーに参加しました。concrete5自体はかなり前からあるCMS(コンテンツ管理システム)ですが、このたび、初めて日本語の書籍が発売されます。
CMSは様々な種類がありますが、concrete5は、ページを見たまま編集するスタイルです。パソコンに詳しくない人でも、「今どこを編集しているか」が分かり易く、ページの更新作業がしやすい、といえるでしょう。
カスタマイズの柔軟性も高いです。実際、ページ毎にコンテンツやレイアウトをいろいろ変えたい、という場合に、concrete5はかなり扱い易いと思います。
もちろん、他のCMSでも当然できるのですが、「コードを書かずに」という条件を付けた場合、concrete5がかなり優位に立つのは間違いないと思います。
しかし、それだけではありません。プログラム本体がオブジェクト指向でしっかりと構成されています。このため、「コードを書いて」カスタマイズする場合もやりやすいです。ブロック等を作成する時には、柔軟で自由度の高い開発が可能になっています。
concrete5は独自のフレームワークを採用しています。汎用フレームワークベースではありません。汎用フレームワークベースで構築されたCMSなら、フレームワークのノウハウやコードナレッジを活用できるので、いっそう良かったのですが。また「エンジニアを集める」という観点でも、汎用フレームワークをベースにしているCMSのほうが良さそうな気がします。
セミナーも興味深かったです。gitを活用して、外注さんに小さなタスク単位で作業してもらう、プルリクエストで受け入れる、受け入れテスト作業も発注する、というのは素晴らしいですね。私も丁度、事業の拡大を行っているのですが、常勤のエンジニアを何人も抱える、というのは現実的に難しいな、と思っていました。gitを活用し、小さなタスク単位で発注する方式なら、発注する方も受注する方もやりやすそうです。
この本で物足りない人は、英語の書籍ですが、Remo Laubacher のconcrete5 Beginner’s Guide, Second Edition という良書があるのでおすすめです。