第39回concrete5名古屋勉強会に参加しました。
ポートランド・ロサンゼルス旅行記
Katzさんがポートランドへ行き、concrete5のコア開発メンバーに会った話や、その後ロサンゼルスへ行った話などの紹介がありました。ウェブサイト制作といっても、日本とはだいぶ異なる面がありました。
エンタープライズ向けアドオン
静的HTML出力、デジタルアセット管理、高度なワークフロー、多言語、の4つが紹介されました。
静的HTML出力:
concrete5は表示画面を直接編集するため、編集しやすい、という特徴があります。その半面、サーバーに負荷がかかります。また、ログイン制限しにくいですし、不正ログインがあるかどうかのログ確認も大変である、といった部分が心配な方もいるでしょう。(表示ページと編集画面が分離されていれば、ログイン制限やログ確認などが楽に実現できます。)しかし、このアドオンを使うと、ページ表示部分だけを分離できます。
デジタルアセット管理:
ウェブページの管理だけでなく、他の媒体にもデータを提供しやすくするアドオンです。せっかく入れたデータを、ウェブサイトだけで使うのはもったいないですから、様々な方法で活用できるようになるのは嬉しいですね。導入事例としては、製品データをconcrete5に入れる、ウェブでの表示だけでなく、営業マンのiPadでも表示や検索ができるようにする、といったものが紹介されていました。
高度なワークフロー:
企業サイトでは「ウェブ担当者が記事を書く → 上司が確認したら公開する」というケースは結構あります。concrete5でも承認機能はありますが、それをさらに高機能にしたものです。
多言語:
元の言語と翻訳する言語のコンテンツを並べて見比べながら翻訳したり、機械翻訳サービスで翻訳したり、用語集を登録したり、ということができるアドオンです。
企業サイトであれば、これらの機能が要求されるケースはあるかもしれません。そういった場合に、concrete5だとアドオン追加購入で対応できます。
※注意点※concrete5本体は、MITライセンスで配布されています。しかし、アドオンはconcrete5本体とは別のライセンスで配布されていることがあります。ここで紹介したアドオン等をご利用される場合は、必ずライセンスを確認し、ライセンスを守るようにお願いします。
5.7.2
新バージョンの紹介です。
編集機能は、5.6系のよさを生かしつつ、5.7系でさらに改善されています。concrete5では、編集の単位をブロックと読んでいます。5.6系では、新しいブロックをどんどん下に並べていく方式でした。必要なら後で並べ替えをしました。5.7系では、ブロックを新規追加するとき、どこにでも追加できます。
concrete5では、バージョン5.7で後方互換性を切って、プログラムを一新しました。5.6以前のテーマやアドオンは、そのままでは動かないです。既存のサイトは、5.6系でしばらく運用することになると思いますが、新規のサイトは5.7系で作ると良いかもしれません。
編集方法は5.6系と5.7系では、共通する部分もありますが、異なる部分もありますね。「これからconcrete5をはじめる方向けの説明」だけでなく、「5.6系に慣れている方向けの5.7の説明」も要望として出てきそうな気がしました。