WordPress(ワードプレス)ブログを使っていると、「WordPress X.X が利用可能です!更新してください。」というメッセージが表示されることがあります。このメッセージが表示されたら、更新することが推奨されています。
WordPressは、小数点一位が増えるものをメジャーバージョンアップ(例: 4.0 → 4.1)、小数点二位が増えるものをマイナーバージョンアップ(例: 4.0 → 4.0.1)と呼びます。
マイナーバージョンアップは基本的にバグ修正のみです。標準状態で自動的に更新されます。
メジャーバージョンアップは、機能追加や変更が行われています。このため、バージョンアップ時に「画面が真っ白になる」などの不具合を危惧する人がいるかもしれません。
バージョンアップ後に画面が真っ白になってから慌てることがないように、メジャーバージョンアップする前に最低限行う作業を確認しておきましょう。
必ずすべき3つの作業
以下の3つは、最低限(※)行いましょう。
- バックアップを取る
- 新バージョンの要件を確認する
- デフォルトテーマにし、プラグインを無効にする
※「検証環境を作成してバージョンアップ処理をテストする」のが好ましいですが、個人ブログでそこまでするのは大変だ、という方向けです。
バックアップを取る
バックアップは絶対に取っておきましょう。バックアップがあれば、バージョンアップが上手く出来なかった場合に、元に戻すことができます。WordPressのバックアップを実行するスクリプトも公開されています。もし、自分でバックアップを取るのが面倒な方は、サーバ会社などにお願いしましょう。
一方で、バージョンアップが上手く出来なかった状態のWordPressを復旧するのは手間がかかることが多いです。
新バージョンのサーバ要件を確認する
WordPressのサーバ要件は比較的緩く、WordPress4.1では、PHP5.2.4以降、MySQL5.0.15以降となっています。しかし、将来のどこかの時点でPHP5.3以降が要求されるでしょう。
自分が使っているサーバで、新バージョンのWordPressが動作するかどうかを確認しておく必要があります。新バージョンが動作しないサーバで、アップデートしても失敗するのは目に見えています。
※テーマやプラグインによっては、「PHP5.3以降が要求される」等、WordPress本体よりも厳しい要件のものがあります。ご注意ください。
デフォルトテーマにし、プラグインを無効にする
3つ目は、デフォルト以外のテーマを使っている方/プラグインを導入している方のみ、作業が必要になります。
デフォルトテーマ以外を使っている場合は、デフォルトテーマ(TwentyXXXという名前のテーマ)にします。プラグインを有効にしている場合は、プラグインを無効にします。
もしデフォルト以外のテーマ、あるいは、プラグインを有効化した状態でアップデートすると、どうなるでしょうか。テーマやプラグインが、新しいバージョンのWordPressに対応していないことがあります。その場合、バージョンアップ後にWordPressが正常でない(真っ白になる、エラーが出る、ログインできない、等)の可能性があります。
そうなってしまった場合、原因を突き止めるのが難しいです。WordPressのバージョンアップが上手くいかなかったのか、それとも、特定のテーマ/プラグインに問題があるのか、ぱっと見て判断できません。
テーマ/プラグインがバージョンアップ後に全て正常に動作するのが理想ですが、現実にはそうではないかもしれません。そのようなケースも想定して、デフォルトテーマにし、プラグインを無効にしてから、WordPressのバージョンアップをすれば、原因が判明しやすくなります。
WordPressをバージョンアップした時点で正常かどうか確認する、正常であれば、テーマを切り替える、それで正常であればプラグインを一つずつ有効にしていく、とすれば、途中のどこかでおかしくなったとしても、原因がどこにあるか判断できるでしょう。
バージョンアップは必ず行うようにする
メジャーバージョンアップするときは、少し手間がかかります。しかし、バージョンアップしないで放置するのは好ましくありません。面倒でも、バージョンアップするようにしてください。