第一回「人にやさしい色づかいをすすめる会」勉強会に参加しました。名古屋市中区のイーブルなごや(名古屋市 男女平等参画推進センター・女性会館)で開催されました。
色覚特性
色の見え方、実は人それぞれ異なります。多くの人は、赤緑青を別の色としてはっきりと認識するのですが、先天的/後天的事情により、色の見え方が多数派と異なる方がいます。
特定非営利活動法人カラーユニバーサルデザイン機構の色弱・色盲・色覚タイプの特徴で詳しく紹介されていますが、ざっくり言うと、「赤と緑が同じように見える人がいる」ということです。
日本人の男性だと約5%が「赤と緑が同じように見える」らしいです。ヨーロッパだと、10%ぐらいらしいです。(※以後、「色弱」の方と呼びます。中立的な用語ではないかもしれませんが、一般に広まっている用語として、この用語を選択しました。)
色分け=見やすいとは限らない
さて、赤、緑、青、、、と色分けされていれば、見やすいように思いますね。多くの人にとっては正しいでしょう。でも、色弱の人にとっては、そうではありません。なので、単純に色分けするだけでは不十分かもしれません。
たとえば、色だけでなくテキスト情報も載せる、とする方法がありますね。
[あか]●●●
[みどり]●●●
[あお]●●●
他の方法としては、赤、緑、青を原色そのままでなく、色弱の方も識別しやすい色を使う、という方法もあります。先ほどの色を少し変えて、
[あか]●●●
[みどり]●●●
[あお]●●●
とする、などです。勉強会で配布された資料を参考に色を選択してみました。
作る側がきちんとチェックする
既に完成したものに、「これは見にくいね」といっても後の祭りです。なので、作る側がきちんとチェックする、というのが好ましいと思います。色覚特性をシミュレートするソフトウェア、メガネがあります。
色覚特性ごとの見え方をチェックするソフトウェア
Photoshopを使っていれば、色覚をシミュレートするモードがあります。チラシなどのデザインを作ったら、シミュレートモードで確認することができます。
Photoshopを持っていない場合は、Chromatic Vision Simulator – Web Editionで確認することができます。たとえば、弊社のアクセスマップは下記のようになります。
左上がC型(多くの人の見え方)で、右上はP型(赤が見えにくい)、左下はD型(緑が見えにくい)、右下はT型(青が見えにくい)をそれぞれシミュレートしています。
色覚特性ごとの見え方をチェックするメガネ
伊藤光学工業株式会社の色弱模擬フィルタ「バリアントール」を使うと、色弱の方の見え方を体験することができます。興味本位で個人で買うには値が張りますが。名古屋市近辺の方で、バリアントールを体験してみたい方は、レスキューワーク株式会社 (名古屋市天白区八事)までお越しいただければ、実際に体験していただくことができます。